プレカット機械「MPS-1」が機械遺産に認定されました
弊社が1985年に製造した「木材プレカットシステムMPS-1」が一般社団法人日本機械学会の「機械遺産」に認定されました。
古くから木造住宅を建てる際に使用されてきた木造軸組み工法。この工法で重要になる継手・仕口加工は長年熟練した大工職人の手加工によって行われてきました。しかし職人技である一方、技量の差が明確になるなど改善点もありました。そこで弊社はあらかじめ(=プレ)工場で継手や仕口部分を加工(=カット)して現場へ届けられるよう業界で初めて継手・仕口加工を機械化し、その後「CAD / CAM(コンピュータ支援設計・製造)」を組み込んだ加工システムを開発。これにより技量の差に左右されることなく安定して高精度の加工が出来るようになりました。開発当初はなかなか受け入れられなかったプレカット加工も強度や耐久性が証明され、工期も手加工時に比べ大幅に短縮できることから現在では木造住宅のうち90%以上で採用されています。
本機は1985年に製造されたプレカットCAD / CAMシステムの加工機部分で、プレカット工法の端緒となる機械です。